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高田渡/五つの赤い風船

高田渡/五つの赤い風船
高田渡/五つの赤い風船
エイベックス イオ
price : ¥1,785
release : 2002/09/11

「自衛隊に入ろう」「しらみの旅」は最高

 僕が中学2年のときにフォークルの「帰ってきた酔っ払い」で「フォーク」ブームなるものが発生した。

 しかし。「フォーク」としてくくられた音楽の中には、PPMとか、ブラザース=フォーのような「優しい」C~Am~F~G7みたいなコードの音楽もあれば、もっと、後の学生運動の息吹をもった、存在もあった。

 この頃、僕のささやかな認識では、関西の方が主体で、高田渡は、この世界では「異端児」だったような気がする。

 そんな中で、「自衛隊に入ろう」を聴いてぶっ飛んだ。

 おいおい、触れる機会があるかもしれないけど、「3億円事件の歌」とか、時事に密着した作品を次々に出して行ったのは、凄いことだと思う。

 2005年4月17日、ご逝去を聞いて。ショック!!!!

汽車が田舎を通るその時

汽車が田舎を通るその時
汽車が田舎を通るその時
エイベックス イオ
price : ¥1,785
release : 2002/10/09

【商品詳細】

高田渡にとって初の単独アルバムで、1969年10月のリリース。若い女性パーソナリティのラジオ番組にゲスト出演し弾き語りを披露しているような設定で、淡々とではあるが、実に滋味あふれる歌を聴かせてくれる。アナログA面にあたる前半部が、前作『高田渡/五つの赤い風船』での毒の効いたプロテスト・フォーク路線とは一転した、私的で郷愁に満ちた素朴な歌、アナログB面にあたる後半部が、労働者階級の心情をシニカルな視点をまじえてつづった歌、という構成だが、当時22歳とは思えない老成ぶり共々、すでに高田渡の世界が確立されていることがわかる。素敵なジャケット・イラストは、実兄で画家の高田驍の作品。 (木村ユタカ)

最初に聞いたときは「私小説」と思った。今、改めて聞くと。

 昨日、2005年4月16日、高田渡さんの逝去を聞いてから中々寝付けず、古いCD~彼のものだけでなく同年代で同方向だった遠藤賢司さん、加川良さん、武蔵野タンポポ団とか~を聴いて過ごした。

 五つの赤い風船とカップリングで売られた「デビュー」作に続く、実質的ソロデビュー作。

 詩人であったという父親の影響を受けていたのか、一つ一つの言葉に重みがある。ただ、率直に書くと、当時、一方でBeatlesを追い回していた僕には、もう一つの人格部分で、「フォーク」をも理解していたつもりだけれど、このアルバムはあまりに私小説的部分が多すぎて、素直になじめなかった。

 ただ、今聞きなおしてみると、僕より6歳年上の彼は、ずっと若いときから、本当に人生を考えていたのだなあと、齢50になって理解した。
 これは、彼が逝去した干渉の中での一時の思い込みでないと信じる。

ごあいさつ

ごあいさつ
ごあいさつ
キングレコード
price : ¥1,800
release : 2000/02/04

もう会えないんだね

何度もライブに行ったけど、一度もまじめに歌っていなかった気がするな…。ギターもさびているようでね。
でも、すごいゲストだったな。たしか鈴木慶一とかとやっていたたときですよ。その時来たゲストは半端じゃなかった。それだけすごい人だったんでしょうね。
この「ごあいさつ」もベルベッドアンダーグランドの本歌取りなんだろうけど、まだまじめに歌おうとしている感じがしてます。「銭がなけりゃ」がポップな感じで好きだけどな…。
でも死んじゃったんだね。もう一度ライブに行っておけばよかった。
さよなら

系図

系図
系図
キングレコード
price : ¥1,709
release : 2000/07/26

日本の「フォーク」の到達点

 2005年4月16日、高田渡氏、56歳で逝去。
 50歳の僕は、兄か仲のいい従兄弟が逝ってしまったような気がした。結局、朝まで、バーボン飲みながら、お通夜と称してCDを聴き、明け方、プレーヤーを出してLPを聴いた。

 「系図」は、今でなら、大騒ぎになりそうなレコード会社移転の後の作品。この後、吉田拓郎、泉谷しげる、井上陽水、小室等の「フォーライフレコード」設立が大騒ぎになったことを考えると、この作品は、もっと大騒ぎされてもよかったのでは・・・・と個人的に思う。

 フォーライフレコードに言った連中は、今でも好きだし、支持してるけど、彼らが、その出発点と違って、やたらメジャーになったことが腹立たしく思ったりもした記憶がある。

 この一連のマニアリストで記載したけれども、日本の「フォーク」は、フォークソングでもなければ、「フォークロック」の「フォーク」とも違う極めて特殊なジャンルであった。

 高田渡は、昭和40年代から時代の変化とか、社会情勢の変化と無関係に愚直に、このジャンルを守った。彼に時代の変化を感じ取る感覚がなかったとは思われない。

 彼の、ポリシー。アイデンティティーだろう。

 こういう男が居たこと、こういう男とほとんど同時代を過ごせたことを感謝したい。

高田渡「ごあいさつ」トリビュート

高田渡「ごあいさつ」トリビュート
高田渡「ごあいさつ」トリビュート
インディペンデントレーベル
price : ¥1,995
release : 2005/07/31

いい企画盤ですね。

まず曲目を…
01.ごあいさつ/ふちがみとふなと
02.失業手当/良元優作
03.年輪・歯車/佐藤良成 (fromハンバート ハンバート)
04.鮪に鰯/溝口こうじ (fromキッチン)
05.結婚/霜島由佳里 (fromキッチン)
06.アイスクリーム/趙 亨来 (fromラリーパパ・アンド・カーネギーママ )
07.自転車にのって/マーガレットズロウス
08.ブルース/安宅浩司
09.おなじみの短い手紙/夕凪
10.コーヒーブルース/キオクノオト
11.値上げ/おおはた雄一
12.夕焼け/宮武希
13.銭がなけりゃ/野村麻紀
14.日曜日/馬場宏美
15.しらみの旅/ラリーパパ・アンド・カーネギーママ
16.生活の柄/ハンバート ハンバート

あまり聞き覚えのない人達かもしれませんが、
皆さん各地のライブハウス等で活躍している方達です。
皆さん真面目に高田渡さんの詩と張り合おうとしています。
皆さん唄がうまいです。ギターもうまいです。
私は、このアルバムに
「高田渡さんの唄でもこの唄はあまり好きじゃないな…」
という苦手意識があった唄と私をもう一度向き合わせてくれました。
皆さん素晴しいのですが、特に
02.失業手当
10.コーヒーブルース
14.日曜日
この3曲のカバーはホントに詩の味がでています。
高田渡ファンはもちろんですが、
高田渡は初めて。という若い世代の人達が高田渡を知る、
「入口」としては絶品の品ではないでしょうか。

ちなみに、このアルバムの続編として、
「石」「系図」のトリビュート盤も今年の秋~冬に発売予定だそうです。

FISHIN’ON SUNDAY

FISHIN’ON SUNDAY
FISHIN’ON SUNDAY
徳間ジャパンコミュニケーションズ
price : ¥1,709
release : 2003/01/22

お待ちどうさま

高田渡ファンの皆様、お待ちどうさま。1988年にCD化されているはずだけど、レーベルの関係か、なかなか手に入らなかった逸品だ。

当時のレコードを聴き返すことは殆どなくなった今でも、“♪日曜日には、日曜日には~(魚つりブルース&フィッシング・オン・サンデー)”というフレーズが時々口をついてくるような、忘れられない1枚だ(このCDと同様、当時のLPにも歌詞カードはついていなかったのに!)。

クスクス笑える「頭を抱える宇宙人」は、まさしく山之口獏の世界だし、山岸潤士が参加している「ヘイ・ヘイ・ブルース」は今でもシビレてしまうし…。とにかく間違いのない1枚だ。

ヴァーボン・ストリート・ブルース

ヴァーボン・ストリート・ブルース
ヴァーボン・ストリート・ブルース
フォーライフミュージックエンタテインメント
price : ¥2,130
release : 1992/11/20

ご冥福をお祈りします。

 2005年4月16日、夕方のニュースで、高田渡氏の逝去を聞き、すぐ、このレビューを書き、彼のCDや加川良、遠藤賢司、武蔵野タンポポ団のCDを出して、「お通夜」と称して彼のス寄付だったバーボンを飲みながら、レビューを書きましたが、どうも12書いたのに、4つしか取り上げられなかったので、送信ミスがあったのでしょう。ショックでした。56歳。50歳の僕には、兄貴みたいな存在でした。

 「フォーク」という音楽ジャンルは、「フォークソング」とも違うし、「フォークロック」の「フォーク」とも違う、日本の独特なジャンルだと僕は思っています。しいて言うなら、私生活性が強く、メッセージ色もあり、でも、ホンワカした世界の音楽です。

 昭和40年代に思春期を過ごした以降の年代にはわかりにくいと思いますが、この時代の閉塞感と反映に向かう日本の状況の矛盾を示しました。

 その後、「フォーク」から吉田拓郎のようなメジャーな存在や、かぐや姫のような「演歌」に進む過渡期の音楽だと、思います。

 しかし、高田渡は、そのスタンスを時代の変化に流されずに見事に愚直に、頑固に維持しました。「柔軟性がない」?なんて批判するのは簡単だけど、彼が、その後歩んだ道を見ると、時代に流されない、筋の通った人生だったと思います。

 合掌。

ベストライヴ

ベストライヴ
ベストライヴ
アゲント・コンシピオ
price : ¥3,420
release : 1999/01/20

吟遊詩人

心に染み入る。とはこのことだ。
夏の夜に聴くブルース。これほど人の心を動かすものはない。
亡くなってしばらく経つが存在感は類を見ない。
ライブこそ真骨頂ではないか?
吟遊詩人とはこの人のことだ。

高田渡 BOX

高田渡 BOX
高田渡 BOX
ベルウッドレコード
price : ¥3,990
release : 2004/01/10

【商品詳細】

ベルウッド・レコードの30周年記念BOXシリーズ、その高田渡編だ。ディスク1がキング・レコード移籍第1弾アルバムとなった『ごあいさつ』(71年)、ディスク2がジャグ・バンドの武蔵野タンポポ団を経て発表された名作『系図』(72年)、そしてディスク3が前作『系図』の延長線上ともいえる『石』(73年)という内容。

この時代の高田渡は、山之口貘をはじめとする現代詩人の詩に曲をつけるスタイルが主流であり、『ごあいさつ』収録の「生活の柄」などはその代表作のひとつ。また、『ごあいさつ』の4曲でははっぴいえんどがバッキングを務めているが、その内の1曲「自転車にのって」は、彼の作品の中でも最もポップな名曲だ。そのひょうひょうとしたパーソナリティに一度惹かれると、病みつきになること必至。そんな人間的魅力が、高田渡の歌声からあふれている。(木村ユタカ)

フォークの神様

「自転車に乗って」「生活の柄」「日曜日」など、高田渡さんの名曲がたっぷり堪能できる。

高田渡アンソロジー (初回限定生産)

高田渡アンソロジー (初回限定生産)
高田渡アンソロジー (初回限定生産)
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
price : ¥5,250
release : 2006/03/29



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