ロックンロール’70

ロックンロール’70
ロックンロール’70
東芝EMI
price : ¥1,835
release : 1994/12/14

当時メンバーのうち3人は大学生

 R・プラントのエロさとE・バートンの獣っぽさをもつような鈴木ヒロミツの声を聴いていると日本最高のブルース・サイケ・ロックバンドのひとつだと再確認。ハーモニカも星勝のギターも◎。曲目はロッククラシックスを中心にバラエティー豊か。M1、2、5、9、10はオリジナル(英語詞)。

 しかしいかんせん鈴木氏のヴォーカルは声量はあるが、息切れが激しく曲の終わりの方では舌が回っていないことが多い(M7はこっちが苦しいほど!)。

 M1は日本ロックの重要曲。M5は全然ふつうの英語ロックでがっかり。M4、ミッキーのピアノにはまったく気持ちが感じられない。M2、8をはじめ英語が本当にテキトーくさい、M11コーラスは良い。カヴァー物としてはわりにレベルは高い。
 1970年当時の日本ロックの真実をいまの若い人にも聴いて欲しい!

ザ・モップス・サイケデリック・イヤーズ

ザ・モップス・サイケデリック・イヤーズ
ザ・モップス・サイケデリック・イヤーズ
ビクターエンタテインメント
price : ¥2,310
release : 2002/09/21

フライングバードを何故入れない。

20年前 NHK-FMで渋谷陽一氏と鈴木ヒロミツ氏のトークによるGS番組がありモップスはもとより、仲の良かったゴールデンカップスのマモルすっぽかし事件{中華が食べたくなり演奏中横浜に帰った}やダイナマイツともどもデレクターによるモンキーズ強制カバー{嫌でしょうがなかった}
などおもしろい話がたくさん聞けた。そのときジャクスの「空っぽの世界」が放送された。何も問題なく・・・・それから時代が変わり差別用語の規制が強くなった。しんしテレビで昔の「男はつらいよ」やアーカイヴ放送などでは必ず「現代の社会情勢から考えると差別的表現にあたる言語も含まれますが作品的の価値からそのまま放送いたします」と出るではないか。あくゆうさんの初期の傑作「フライングバード」を入れなかったことは残念でならない。この曲を入れないことでモップスのベスト版の価値は大きく下がってしまった。収録曲も少なすぎ。

雨

東芝EMI
price : ¥1,500
release : 1998/03/18

星勝の才能炸裂

 「迷子列車」、「御意見無用」、「なむまいだあ」でのロックボーカリスト・鈴木ヒロミツの卓越した歌、日本的な叙情性が美しい「雨」、「夕暮れ」、コミカルなロック「月光仮面」など飽きさせることのない見事な構成です。

 曲は勿論ですが、単なるバンドサウンドをここまで耳煩くならないバランスで拡張するのは非常に難しいことです。敏腕ギタリスト・シンガーである星勝のピカイチのアレンジセンスがあるからこそ本作が今も輝き続けているのではないでしょうか。なにしろ井上陽水の傑作「氷の世界」も星勝なくしてありえなかったのですから。

モップスと16人の仲間

モップスと16人の仲間
モップスと16人の仲間
東芝EMI
price : ¥1,500
release : 1998/03/18

音楽友達の輪

 主に星勝の音楽仲間たちが提供した楽曲のモップスによる演奏集。鈴木ヒロミツがロックボーカリストとして最高の冴えを聴かせる吉田拓郎作①のヘビーロックぶりが最大の聴きもの。清志郎らしい怒りを表現した④や荒んだ少女の内面描写⑨(泉谷しげる作)の激しい歌唱も同様に迫力あるが、ウクレレをバックに陽気に軽やかに歌う⑧(遠藤賢司作)での彼も味があっていい。陽水作の⑩でリードとる以外は⑪でスズキミキハルが、③⑤⑥⑦⑫で星勝がリードボーカルを担う。T-Rexの確信犯的なパクリ②や⑤では、「月光仮面」で名を馳せたバンドのコミカルな面が楽しめる。

 ブラスセクションの効果的な使い方も特筆すべき点。自然界での水の流れを輪廻に例えた⑫の名曲「雨」にも通じる叙情、⑦での大河のようにゆったりしたスケールの大きさはこの編曲なくしてはありえないものだった。紹介にある「鈴木ヒロミツが歌わなくなったのは犯罪だ」のエピソードだが、「たどりついたらいつも雨ふり」でのポール・ロジャースばりのカッコイイ歌を聴かされると至極納得できる話。役者としても大成した彼だったが、やりたい事と真の才能は必ずしも一致しないという例の一つかもしれない。

モップス

モップス
モップス
東芝EMI
price : ¥3,059
release : 1996/10/16

EXIT

EXIT
EXIT
東芝EMI
price : ¥1,835
release : 1994/12/14

ザ・モップス VINTAGE COLLECTION

<COLEZO!>ザ・モップス VINTAGE COLLECTION
ザ・モップス VINTAGE COLLECTION
ビクターエンタテインメント
price : ¥2,000
release : 2005/09/22

ロックン・ロール’70(紙ジャケット仕様)

ロックン・ロール’70(紙ジャケット仕様)
ロックン・ロール’70(紙ジャケット仕様)
東芝EMI
price : ¥2,185
release : 2004/02/25

御意見無用(いいじゃないか)(紙ジャケット仕様)

御意見無用(いいじゃないか)(紙ジャケット仕様)
御意見無用(いいじゃないか)(紙ジャケット仕様)
東芝EMI
price : ¥2,185
release : 2003/06/27

モップス 2001 Millennium+1 BEST

モップス 2001 Millennium+1 BEST
モップス 2001 Millennium+1 BEST
東芝EMI
price : ¥1,901
release : 2001/05/23

今でもカッコ良く

当時、モップスの人気はイマイチだった。マイナーな映画の一隅でサイケなBGMを演奏し、少し顔を出している程度だった。アマバンドをしていた僕は、モップスは、拓郎や陽水の曲をカバーしているバンドだと思い、余り気にも留めなかったが、有る日、友がモップスのLPを持って来て聞いて見ないかと言うので仕方なく聞いてみた。どうせたいした事も無いと思って聞いたが、聞いて見てびっくり、全身鳥肌の立つ格好良さに、思わずレコードが磨り減り白い粉が吹出すほど何回も聞いてしまった。それから後には、僕達のバンドは、モップスのカバーバンドに成ってしまった事は、言うまでもない。現在、カラオケにはモップスのジャンルが無い様だが、有れば当時みたいにカッコ良く歌えるのになあと思う今日この頃です。


■みんなで作るランキング!GSナンバー人気投票■

→ 投票ページに行く


■グループサウンズ役立ちリンク集■


★「グループサウンズ」資料が豊富のGS事典!
★「グループサウンズチャンネル」USENが提供するGSサウンド!24時間ランダム放送
★「グループサウンズの基礎知識」
★「ザ・グループサウンズ掲示板」おやじたちの井戸端会議室
★「ザ・グループサウンズLIVE情報」