オリジナルLPでは、A面をスパイダースが、B面をサベージがそれぞれに6曲づつを収録するというスタイルになっている。日本航空が世界一周路線開設を記念したタイアップものであるが、この直前スパイダースがヨーロッパプロモーションツアー(この間日本では『夕陽が泣いている』が大プレイク)をしており、サベージもロンドンでレコーディングを果たした(未発表に終わったが・・)ということもあって、2つのグループでのAB面シェアとなったようだ。また、サベージについては寺尾聰が、ベース&ヴォーカルで参加している頃の作品でありジャケットでも寺尾を確認できる。
日本でGSブームが巻き起こる直前のことである。 『太陽の翼』『空の広場』は、スパイダースがシングルカットしており、また、ボーナストラックとしてバッキング版が収録されている。これもじっくり聞いてみるとなかなか面白い。
また、サベージ、スパイダースともにインスト曲を収録している。サベージでは、『紅の翼』『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』の2曲をシャドウズのアレンジでカバー、スパイダースでは、大野克夫のオリジナルである『S.P.I.』でイノヤン(井上孝之)がナイスなギターワークを聞かせてくれている。