再結成やその時の映画の公開、またその映画のDVD化と最近何かと一部で話題になっているGOLDEN CUPS。
元々60年代のグループサウンズ全盛時にも既に実力はNO1。
当時のBANDは実力よりもLOOKS重視で、彼らがメッセージを持って演奏するには辛い時期。TV等では「長い髪の少女」や「愛する君に」等でヒット曲も出てはいたが、やはり本来の彼らの姿は、R&Bやブルース。
オリジナルでも「銀色のグラス」のルイズルイス加部(加部正義)のベースには当時驚いたものだが……
アルバムの中では、彼らの得意な曲も取り入れ
1stアルバムでは「ヘイ・ジョー」や「マイ・ガール」
2ndでは「ストレンジ・ブルー」「スプーキー」といった曲をナンバーに入れ、R&B色を強くしてきたが、
やはり彼らのアルバムの中では3rdの「BLUES MESSAGE」が圧巻!
1曲目、もろ歌謡曲のオリジナル「本牧ブルース」はアルバムを出すが為のご愛嬌といった所。
2曲目から 2)Walkin’ Blues
3)Lucille
4)Get Out Of My Life,Woman
5)I Got A Mind To Give Up Living
6)You Really Got A Hold On Me
~ Bring It On Home To Me
7)I Can’t Keep From Cryin’
8)Evil Woman
9)One More Time
10)Take 3
11)4グラムの砂
2曲目からイメージは変わり10曲目のまでは彼らのまさに「Blues Message」漬けにどんどんなっていく。
お勧めは次の曲
3)「ルシール」 これは今回の再結成の一部をTVでやっていたがその時にもやっていた。
エディ藩とマモル・マヌーのハモリと間奏のギターがかなりイイ。彼らもお気に入りか?
5)「絶望の人生」が邦題。2)と同じポールバターフィールドブルースバンドの曲。
スローブルースでマモル・マヌーのボーカルがとにかくシブイ!
また、エディ藩のギターも泣かせる。彼はマイク・ブルームフィールド調のフレーズが上手い。
7)こちらは、「泣かずにいられない」が邦題。久々の来日が決まったアル・クーパー率いるブルース・プロジェクトがオリジナル。
演奏時間は11:10でこのアルバムの駆逐曲かも。
もちろんエディ藩のギターもいいが、途中のルイズルイス加部のベースも聞きモノ。
10)「テイク・スリー」ケネス伊東のボーカル。彼らのオリジナルであるが、日本の曲とは思えない。
最後の「4グラムの砂」は「本牧ブルース」のカップリング曲でオリジナルこれで現実の引き戻され、彼らの「Blues Message」は終わる。
「4グラム…」と「本牧…」はレコードを出すためのお約束であったと思うが、当時、この内容でOKしたレコード会社にも感謝したい。
GSブーム当時にCUPSファンだった方に是非お勧め。