毎年改訂してくれているんですね。
社会は地理・公民の分野で毎年データが変わるので、ちょっとでも古いと使えません。これはうれしい。
中身自体はほぼ変化がないようです。この問題集は左ページに事項の解説、右にその範囲の穴埋め問題があり、少しずつ写真や地図を使った問題があります。
形式としては非常にまとまっていてやりやすい。 また、出版社の塾生以外でも差し支えありません。
一方この問題集の弱点は
①左ページの解説が形式的…まとまりが悪く、語句の難易度などもバラバラ。だから基礎的なのに抜けてる
用語も多い。また、小学生が「板書型」の説明で理解するのは可能なんだろうか?と思います。
②レイアウトがやや下手…紙質・穴埋めの量・色使いなどちょっとストレスがたまります。
③あくまで「穴埋め問題」…子どもによっては結局同じ形式でしか問題を解けない状況に陥ります。
(実際、塾で教えていると、そういう生徒をよく見かけます。)
④時事問題、地図問題、資料問題などには対応していない。右下に掲載されている地図・写真はまとまりがなく、
あくまで基礎。
基礎学習用教材としては理想的だと思います。なので、使える環境にいれば最高の教材です。
私は、塾で教える際、初習時に宿題として出し、暗記に終わらないよう全員それぞれ説明していました。
「塾との相性」「塾の面倒見のよさ」「お子様の性格」など、様々な要素を勘案して購入し、使ってほしいです。
①こつこつ問題集をやる特性があるけど社会の成績が伸びない子・小6から始めた子が一気に短期間でやりきる駆け込み寺。
②あくまで余力のある子が塾の月例テストの満点を目指す課題としてカリキュラムに合わせて
のケースなら有用だろうし、さもなくば塾の教材をやりこんだほうがいいでしょう。学習が分散するのが最も怖いです。
受験しない子が使う場合は説明的参考書も選んであげてください。
意義ある受験になりますように。