■特徴
本を分解するとリング式の歴史年代の暗記カードになるという本。ランク付けもされています。■良い点
・レイアウトがきれいで読みやすい。きれいな本は頭に残りやすいこともお忘れなく。
・関連知識が付加されていますが、適切な内容と言えます。
■悪い点
・「いつの問題でこんな年代が聞かれたのだろうか?」と首をひねりたくなるような超マイナー年代のオンパレードです。収録されているもののうち、7~8割の項目は見る必要すらありません(大学入試でも出ません)。
・そもそも中学入試で大切なのは理由を考えて出来事の順番を理解することです。全ての年代を丸暗記して解くのはナンセンスです。したがって、順番だけではなく、暗記に頼らざるを得ない年代を示すということも、参考書として大きな役割だと考えます。
・学研の本と同じで、表に答え、裏に問題という形となっています。普通解くなら逆ではないでしょうか(どちらかが真似したのだろうか)。したがって左側から右にめくるという変なやり方になってます。
・もうちょっと面白い語呂合わせでもいいのではないかと思います。
■総合評価
収録されている年代が少ないと、内容が少なそうに見えてしまい、売れないのかもしれません。しかし必要な量に絞って学習するのは、時間の無い中学受験生にとっては切実な問題です。必要なものだけに絞ってもらいたかったところです。
もちろん、十分取捨選択が可能な子供や親ならば良いと思いますが、なかなかそうはいかないでしょう。
上記の問題点は極めて深刻な欠陥なので、☆2つとさせて頂きます。