中学受験に深く関わる塾講師です。第一作を読んでとても参考になり、そしてインスパイアされ、この本を読みました。
「成績が底になったとき」「母と子の壮絶バトル」「私、かなりきてますか」「父親の役割」「先生、すがっていいですか?」
「やっぱり私立でしょ、の真実」など、30の誰もが気になる項目について、一項目10人程度のお子さんの受験を終えた
親御さんの体験談、考えが載せられ、その後に3ページ程度の著者のエッセイがついている形です。
ここだけの話ですが、それぞれの体験談に性別と進学先偏差値がついてるのもうれしかったりして。湘南オバさんクラブのサイトから広がっていった本だけに、1つ1つのコメントが「笑える」「一生懸命」「共感できる」
「役に立つ」といたれりつくせりです。楽しみながら、共感しながら心を落ち着けられる本、というのはすごいこと
だと思います。色々な方の色々なコメントが載せられているため、ハウツー本的に偏っているわけではなく、参考になり、
押し付けがましさもありません。本当におもしろいことおもしろいこと。先輩母たちの後輩への温かいコメント、
お子さんへの思いには頭が下がるばかりです。
りんこさんのエッセイも受験を冷静に鳥の目で振り返っている感じで、非常に参考になります。本当にこの著者の方は
ユーモアがあって聡明な方だと思います。挿入されているイラストや4コマもかわいらしく、レイアウトが最高です。
体験談を綴った第一作も好きですが、こちらはそれ以上、本当に素晴らしい本だと思いました。
まさに「リレーアドバイス」という副題にふさわしい本に仕上がっています。お子さんの、生徒の成長のための
よいファシリテーターでいられるように、この本を脇に置くことをお薦めします。
ほんと、ウチの生徒達もそうだけど、どの家でもアヤしいドラマを経験しているのですねぇ・・・。