昨日、2005年4月16日、高田渡さんの逝去を聞いてから中々寝付けず、古いCD~彼のものだけでなく同年代で同方向だった遠藤賢司さん、加川良さん、武蔵野タンポポ団とか~を聴いて過ごした。 五つの赤い風船とカップリングで売られた「デビュー」作に続く、実質的ソロデビュー作。
詩人であったという父親の影響を受けていたのか、一つ一つの言葉に重みがある。ただ、率直に書くと、当時、一方でBeatlesを追い回していた僕には、もう一つの人格部分で、「フォーク」をも理解していたつもりだけれど、このアルバムはあまりに私小説的部分が多すぎて、素直になじめなかった。
ただ、今聞きなおしてみると、僕より6歳年上の彼は、ずっと若いときから、本当に人生を考えていたのだなあと、齢50になって理解した。
これは、彼が逝去した干渉の中での一時の思い込みでないと信じる。